脳科学の観点から
コーディネート
「理解力」と「記憶力」を
高める勉強部屋
読了時間
5分
この記事で分かること
集中できない
理由
賑やかな方が
捗ること
勉強をするため
だけの部屋
静かな方が
捗ること
【prologue】
快適な部屋は
勉強の効率を下げる
こんなことを経験したことはありませんか?
職場や学校から宿題や課題を持ち帰ってきて
「さぁ、やるぞ」と意気込んだ物の
数分でスマホに手が伸びてしまったり
デスク周辺の片づけを始めてしまう
瞑想を習慣的に行っている人の言葉を借りれば
雑念が混じっている
と言ったところでしょうか。
ここでは、雑念が混じりにくくなる環境づくりを
勉強するための部屋、という部分に着目して簡単にまとめました。
天井の高さと発想力、集中力は比例・反比例します。
部屋の天井が高くなるほど発想力は増しますが、集中力は散漫になりやすいです。
チョイスの最適化
そもそも、気が散るという状況は何が原因なのでしょうか?
視界に入ってくる物
何かに向き合い、物事に集中しなければならない状況
仕事にしても、勉強にしても
人が物事に集中している時
情報の8割は目から入ってきます。
たとえば、デスクの上に携帯や飲み物など
関係の無い私物を置いて視界に入るようにすると
自然と手が伸びてしまいがちです。
「そういえば....」と行動の選択肢が自然と増えてしまいます。
喋り声や音楽
作業を並行して行うことができる人は
人と会話をしながら集中することもできるでしょう。
しかし、そういったマルチタスクが得意でなければ
仲の良い複数人で作業を行うことは
むしろ効率を下げる結果になるでしょう。
しかし、想像力を働かせたり
芸術・独創的なアイディアを生み出すような場では
むしろ複数人で会話を楽しみながら作業をすることは望ましいと言えます。
これは、「楽しい」「嬉しい」と言った心を弾ませるような感情から
「このアイディアは面白い」
「この結果が広まれば嬉しい」
といったポジティブチョイスがメンバー間で共有されます。
場にふさわしい音楽を流すのも
生産効率の上昇に一役買ってくれるでしょう。
理想の勉強部屋
勉強をする上で重要なギミックは
理解のしやすさと記憶のしやすさになります。
いかに自分の頭の中で思い描き
別の分野と結び付けられるか。
ここでオススメする勉強部屋のコーディネートは
・机と椅子のみ
他に余計な物を置かない、シンプルな部屋をオススメします。
持ち物
もちろん、参考書やノート、筆記具などは
最低限デスクに置いておきましょう。
携帯や飲食物は部屋の外に出しておくことをオススメします。
先述したように
人が集中しているときに情報の8割は目から入ってきます。
部屋の外観がシンプルなほど
目から入ってくる情報量は透明度が増すでしょう。
【epilogue】
そんな部屋
作れるわけがない
学校の教室を思い出してみてください。
机と椅子が順番に並べられた教室
1人に与えられるスペースはおよそ2.4㎡
こうして考察してみると
学校の教室って合理的にできているんだ
と思い返すことができます。
前方には黒板と先生と他生徒の背中だけが映ります。
このシンプルさが「理解のしやすさ」と「記憶のしやすさ」に
繋がっていると考察できます。
理想の環境は図書館
しかし、家で同じことをするのは難しいでしょう。
代替案として
図書館や貸しスペースの利用をオススメします。
図書館や貸しスペースは多くの人が多目的にしているため
応用が効きやすいようにシンプルな作りになっています。
まさしく、本記事で掲げた条件は全て満たされていると言えるでしょう。
カフェやファミレスなど
賑やかなところはオススメしません。
飲食物や煩雑な人の目線など
集中力を削ぐものが溢れていることに加え
解放感ある天井の高さは勉強の障害になります。
適度な狭さとシンプルさは集中力を生みます。
究極は刑務所や留置所など
物が無いほど「極限」になれるでしょう。
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【参考】
日科技連出版-産業教育機器システム便覧
筑波技術大学テクノレポート-「視覚は人間の情報入力の80%」説の来し方と行方
塚原仲晃 著-脳の情報処理
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