朝の時間帯で利益を出すなら
市場の温度差を狙うべし!
~FX~
読了時間
20分
この記事で分かること
朝の
為替市場
相関性に対する
個人的見解
為替レートの
変動理由
為替市場
の癖
【prologue】
証券市場は
世界中に存在する
我々が朝、起きた時
当然のことですが
地球の反対側では日没を迎えています。
世界中、どこかしらで人は起きていて
どこかしらで経済活動をしているのです。
取引の仕組み
日本の証券市場は午前9時~午後3時という
短い時間で市場参加者がやり取りをします。
しかし
ネットが発達した現代においては
平日24時間、スマホやPCのような電子機器を用いることで
いつでも株式や為替の取引を行うことができるようになりました。
市場参加者の人数規模が
金融の流動性を変える
市場の規模や証券の流動性の高さは
当然、国ごとに変わってきます。
アメリカのような大国もあれば
トルコのような新興小国もあります。
大国ほどお金の流動性は高くなりますし
小国ほどお金の流動性は低くなります。
お金の流動性が低いと
どうなる?
お金の流動性が低いと
その国に残っているお金の量が少なくなるため
ちょっとした金額の取引で
為替のレートは大きく変動します。
ここでは朝の時間帯にFXで利益を出すポイントとして
市場の温度差が朝の為替レートにどのような影響を与えるのか
簡単にまとめました。
主要な各国証券市場の営業時間を表にまとめました。
サマータイムは考慮せず、日本時間に統一してあります。
ネットからの注文が24時間約定されるのは、こうして24時間どこかしらの証券市場が開場しているからです。
何時ごろに
動き出す?
それでは、実際に何時頃が狙い目になるでしょうか?
朝4時
朝6時
そして、オーストラリアが始まると同時に
ニューヨーク市場が終わりを迎えます。
この時間帯になると
機関投資家が取引を始めるため
為替の変動は活発になります。
朝9時
東京市場が始まると
ニューヨーク市場が終わった時の価格に
近づいていく傾向があります。
では、これらの市場の相関性は
一体どうなっているのでしょうか?
チャートの時間は米国時間です。
毎日、必ずしもこのような動きをするわけではありません。
あくまで参考程度にしてください。
金融の流動性が
低い市場
NZとオーストラリア2ヵ国の市場は
市場参加者が少ないことが特徴として取り上げられます。
つまり
朝の時間帯は市場の流動性が低いのです。
そのため
ちょっとした取引で
為替レートが大きく変動することも珍しくありません。
FXで取引をする方は
特に朝にロスカットされる恐れが高いことを覚えておいてください。
しかし、流れを読むことができれば
同時に短時間で利益を出すこともできると言えます。
入れ違いになる市場
別の視点から考えてみましょう。
朝の時間帯にフォーカスすると
オーストラリアの開場と入れ違いで
ニューヨーク(略してNY)の市場が閉場されます。
NY市場は大きな国の市場ということもあり
お金が活発に集まりやすい
流動性の高い市場になります。
市場参加者が入れ違いになるということは
取引をする人たちの国籍も変わります。
国によって
欲しい通貨が違う
たとえば、アメリカの人たちがドルを売って
円を買っていたとして
ドルの価値は下がり、円の価値は上がっていきます。
つまり、ドル円のレートは下がります。
しかし、NY市場が閉場してオーストラリア時間が始まると
オーストラリアの人たちが保有していたお金で
ドルを買い始めます。
そうなるとドルの価値は上がっていきます。
一度下がったドルの価値は再び上がります。
この時、アメリカの人が上げた円の価値よりも
ドルの価値が勝った時、ドル円のレートは上がります。
つまり、オーストラリアの人たちが円安ドル高にしたというわけです。
終値と始値で見る
市場の温度差
市場が開場する時と閉場する時、それぞれ
始値と終値が決められます。
NY時間が終わった時の終値と
オーストラリア時間が始まった時の始値で
大きく乖離しやすくなります。
東京の始値とNYの終値
東京市場の始まる時間が近づくにつれ
為替レートはNY時間の終値に近づいていく傾向が強いです。
これは明確な理由が分かりません。
(もしご存知の方、いらっしゃれば教えてください)
憶測で説明させていただきます。
日経平均先物と
日経平均株価の関係
日経平均株価の価格形成は2通りの要素が存在します。
日本の市場参加者が価格形成に参加する
先物市場の参加者が価格形成に参加する
日本の市場参加者が価格形成するのは
東京市場が始まる朝9時からです。
それと同時に
日経平均の先物価格が現物の価格を決定するのも
東京市場が始まる朝9時です。
前者と後者の違いは
日経平均先物は夜22時半~朝5時まで市場が動いている
日経平均株価は朝9時~午後15時まで市場が動いている
ここで重要なのは
先物と現物はどちらが先に価格形成に影響を与えるかです。
ナイトセッション
結論から言えば
朝5時の先物終値が日経平均株価に最も早く影響があります。
朝8時、市場が始まると同時に
日経平均先物の終値が日経平均株価に反映されます。
ここから
個人的な見解になります
つまり、朝5時の時点で分かっている先物の価格を目指して
対円レートは相対的に動いていると見ることができると思われます。
そのため、東京の始値とNYの終値の相関性は高いと言えるでしょう。
しかし、実際には経済指標の発表や
中央銀行の政策金利の発表、要人発言などの
ファンダメンタルも加味されます。
総合的に判断するのが好ましいと言えるでしょう。
【epilogue】まとめ
時間系列で簡単にまとめると
朝4時にNZ市場が始まり
朝5時に日経先物のナイトセッションが終わります。
朝6時にNY市場が終わり
同時にオーストラリア市場が始まります。
朝8時に東京市場が始まります。
朝、電車で移動する時間、食事を摂る時間で
チャートを確認してみてください。
朝と昼と夜で変動する仕組みは変わってきます。
しかし、相対的な仕組みを読み解くことができれば
FXほど楽しい投資はないことに
あなたは気付くことができるでしょう。
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【参考】
All About 編集部-外国為替相場はこう予測する!
林 雅巳-「金融」のしくみ基本の入門書
OEC-オーストラリア(AUS)輸出,輸入, と 貿易パートナー
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