この記事で分かること
東証一部とは
東証二部とは
マザーズとは
ジャスダックとは
以上4つの株式市場の特徴を記事にまとめています。
【prologue】
証券取引所と株式市場
株式には誰でも買える株と、誰にでも買えない株があります。
それは、株式市場に上場されているかどうか、ということです。
たとえば、株式市場に上場していない株式会社は
知人や役員が自社株を購入することで出資することを目的にしています。
そのため、上場していない企業の株は誰にでも買うことはできません。
では、誰にでも買える株とはいうものはどんなものでしょうか?
それは、証券取引所を介して株式市場へ上場されている株です。
ここでは株式市場の種類を簡単にまとめました。
株式市場の種類
日本には東京、名古屋、札幌、福岡の4か所に証券取引所を置いています。
株式市場のシェア率は99%が東京で、残り1%は3か所の地方証券取引所のため
ここでは東京証券取引所の市場4種類だけ記載します。
東証一部
ローソン、コカ・コーラ、味の素など
誰もが聞いたことのある大型企業の親会社は多くが東証一部に上場しています。
東証一部の上場企業数は日本の企業全体の0.02%だけです。
上場審査内容
株主の人数
株の時価総額
企業の純資産
事業年数
健全性
収益性
事業内容の開示の適正など
その他諸々
一部・二部ともに同じ審査内容ですが、一部は極めて厳しい審査基準と条件になります。
つまり、一部への上場はそれだけで企業への良いイメージが増します。
このことからも、投資家は東証一部の上場企業から投資先を選ぶことが多いです。
東証二部に上場していた企業が一部に昇格することもあり
昇格することで株価が上がることも多いです。
東証二部
多くは一部に上場している大型企業の子会社や、中堅企業が東証二部に上場しています。
上場審査における審査基準は一部よりも低いです。
そして、東証二部に上場する審査料や年間上場料は一部よりも安く
上場維持がしやすいことから二部へ上場する企業も多いです。
一部上昇を目指す企業は株数を増やすことに努めます。
そのため、時価総額は変わらなくても
株分けされることで一口あたりの株価が安くなることもあります。
マザーズ
東証一部への上場を目指す成長性のある新興企業がマザーズに上場します。
マザーズの市場規模は東証一部の100分の1以下と
市場規模としてはかなり小さいです。
しかし、スマホのチャット・通話アプリで有名なLINEがマザーズから東証一部へ上場したことを受け、マザーズ株への注目は増しました。
ジャスダック
ベンチャー企業や成長企業が上場するため、市場の種類としてはマザーズと似ています。
ジャスダックには「スタンダード」と「グロース」と呼ばれる区分けがあります。
スタンダード
企業の存続性を重視し、規模に応じた企業統治および内部管理体制の確立と有効に機能している。
グロース
成長の可能性を高く有しており
成長の段階に応じた健全な企業統治および有効な内部管理体制を確立している。
つまり、存続性と成長性の違いです。
成長性の高さから、マザーズとグロースは類似市場として捉えられます。
【epilogue】まとめ
4つの株式市場にはそれぞれ有名性、将来性、存続性、成長性など
それぞれにテーマがあります。
有名な企業に投資するか、新しい企業に投資するか
株主優待をトータルリターンに組み込むのであれば、どんな企業に出資するのか
株式市場のテーマと照らし合わせてみるのも重要なことでしょう。
株式はもちろん日本だけでなく
米国株、中国株、ロシア株など、各国の株式市場があります。
外国株式を日本人が売買することもでき、逆に海外の人たちが日本の株を売買することもできます。
これら様々な要因が重なりあって金融の流動性が生まれます。
仕組みが分かれば次はどこに資金が流れていくのか、その流れを読むこともできるでしょう。
【参考】
日本取引所グループ-東証上場銘柄一覧(2019年1月末時点)
および、上場審査基準(2012年3月時点)
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