銀行に預けるだけが
資産運用じゃない
~トータルリターン~
読了時間
15分
この記事で分かること
投資の
種類
売買差益による
リスクとリターン
金利、配当金等
権利的収益
インカムゲインと
キャピタルゲイン
【prologue】
利息はインカムゲイン
通帳に記帳すると
時々、預金利息という名目で入金されていることを
気にされたことはありますか?
多くの銀行では9月の上半期
3月の下半期の2期で銀行から利息が入金されます。
これは我々の預金を銀行が
金融の流動性を高めるために運用しているのです。
その収益の一部が銀行に預け入れている我々に還元されています。
こうして得られる金利収益をインカムゲインと言います。
このインカムゲインと対極的な部分に位置するのが
キャピタルゲインになります。
ここでは投資におけるインカムゲインと
キャピタルゲインの種類について記事にまとめました。
ATMは「Automatic Teller Machine」の略、日本語では自動出納機という意味です。
インカムゲインの種類
インカムゲインで得られる収入には
いくつかの種類があります。
ここで挙げられるインカムゲインには
債券を保有していることによって
お金を受け取る権利が発生する
という共通点があります。
この権利的収益がインカムゲインになります。
2%
1年後に債券の価値の2%利子を払うよ
(額面金額の2%)
2%
多くの金融商品は
金利が変動するから
2%とは限らないよ
償還日よりも前に
債券を売ったり譲渡したら
インカム払わないよ
1.銀行の預貯金、
社債、国債など
相手に貸すことで発生する金利息
これは冒頭で述べたように、金利によって発生する利息です。
社債は企業へ、国債は国へ
金を貸し付けることで発生する
金利息を受け取る権利債です。
2.株の配当金
株を保有している企業の
決算期末や中間配当の権利月に株券の数に応じて配当金が発生します。
最近は株数に応じて株主優待も発生する企業が多いです。
3.FXのスワップポイント
低金利の通貨を売り
高金利の通貨を買った時
2国間の金利差分が保有建玉数に応じて
スワップポイントとして発生します。
しかし、金利差分がマイナスだと、逆に払わなければならなくなります。
株や銀行と違いスワップポイントは毎日発生します。
金利差分2.4%の
スワップポイントが
毎日もらえる。
円を売る
ドルを買う
金利の推移には常に注意を払う必要があります。
保有通貨によっては金利差分が
マイナスになることも珍しくないです。
そのため、長期での保有はオススメしません。
4.仮想通貨のマイニング、
配当金、レンディングなど
マイニング(採掘)によって発生する報酬
株のように発生する配当金
取引所へ通貨を貸し付けることで発生する利息
仮想通貨のインカムゲインには
上記の3種類があります。
しかし、これらは通貨の銘柄ごとに発生する通貨と
発生しない通貨がありますので
十分にご確認ください。
5.不動産や貴金属など
現物の貸し出し
アパートやマンションのような不動産
時計や指輪のような装飾品
現物を貸し出すことで発生する利益です。
最近ではパソコンや携帯などの電子機器
自動車などのレンタルやリース事業も
盛んに行われるようになりました。
これらもインカムゲインによって発生する利益です。
個人所有よりもシェアリングが優位の現代では
需要の高い投資として見ることができるでしょう。
キャピタルゲインの種類
キャピタルゲインとは
安く買った物の価値が高くなった時
①保有している権利を売ることで得られる差額を指します。
株券
株券
さらに、難しくなると
証券会社の保有する株や為替通貨など
価値が高くなった債券を借りて売り
②安くなった時に買い戻す
ということもできます。
株券
こういった取引を株やFXでは
空売りと呼ばれます。
このような売りから始まる取引は
信用によって成立することから
信用取引の部類に入ります。
先物取引も信用取引の一つです。
キャピタルゲインは
それぞれ ①買いと ②売りの2通りがあります。
1.株の売買差益
①株を安い時に買い
決算期日前に買った株が高くなったら売り戻す
あるいは
②高い時に空売りし
空売りした株が安くなったら買い戻す。
これによって発生する利益です。
2.FXの売買差益
①保有している資産通貨で外国の通貨を安い時に買い
買った通貨が高くなったら売り戻す。
あるいは
②高い時に空売りし
空売りした通貨が安くなったら買い戻すことで発生する利益です。
基本は株と何も変わりません。
簡単に言ってしまえば
日本のお金で外国のお金を買ったり売ったりします。
3.金やプラチナなど
現物・先物の売買差益
①保有している資産で貴金属を安い値段で買い付け
高い値段で売り戻す。
あるいは
②買い付けの価格や数量を約束し
高い値段で売り戻すなど
差益で発生する利益です。
現物取引においては
インカムゲインは発生しません。
4.仮想通貨の売買差益
①保有している資産で仮想通貨を安い時に買い
買った通貨が高くなったら売り戻す。
②または高い時に空売りし
空売りした通貨が安くなったら買い戻すことで発生する利益です。
まとめ
まとめの順番は、前後入れ替えて
キャピタルゲインから簡単にまとめました。
まずはキャピタルゲインまとめ
①安い時に買い、高くなったら売る。
②高い時に空売りし、安い時に買い戻す。
上記の2点が基本になります。
また、社債や国債も中途換金によって
証券会社へ買い取ってもらうことが可能です。
しかし、取引量が少ないと売却を断られるケースもありますので
社債や国債は基本的にインカムゲインのみとなります。
社債や国債のリスクは少ないけど
リターンも少ない、という所以になります。
そういった観点からも
キャピタルゲインはインカムゲインと比べ
リスクは大きいですが
その分リターンも大きいと言えるでしょう。
インカムゲインまとめ
保有している資産
保有している現物
これらを
銀行
企業
個人
国
に貸し出すことで得られます。
利率に左右される部分が大きいので
リターンは少ないですが、リスクも比較的少ないです。
また、利率は変動利率と固定利率の2種類存在します。
しかし、金融商品においては変動利率が一般的なので
知識として頭の片隅に置いていただければと思います。
【epilogue】
トータルリターンは
多角的な考え方
現代における投資の在り方は
低金利、投資家に還元される配当増となりました。
ひと昔ほど金利が高くないことから
インカムゲインとキャピタルゲインをトータルで考える
トータルリターンという考え方が重要とされています。
銀行に預け入れることでキャピタルゲインが発生することはありませんが
銀行の投資信託によって発生するキャピタルゲインと合わせ考えてみると
トータルリターンとして捉えることができるでしょう。
リスクの分散
仮想通貨やFXなど
一部に偏った資産運用が多いですが
原点に立ち返って見つめなおすと
様々な方法があることが分かります。
多角的に投資先を増やすことは
リスクの分散にも繋がります。
日々、移り変わる情勢を読み解き
自分に最適な資産運用の方法をぜひ探してみてください!
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