物価は上がった?
下がった?
~CPI~
読了時間
10分
この記事で分かること
CPI
とは
CPIの動向から
読み取れること
CPIの
種類と役割
GDPとCPI
の違い
【prologue】CPIとは
「お金を払う」ときというのは
かなり限定された状況にあります。
物を買うとき
散髪、タクシーのようなサービス
水道代や電気代などのエネルギー
あるいはアパートに住む人なら家賃など
我々が生活をしていく上で
お金を掛けているもの全てには値段が付いています。
別名「消費者物価指数」
(Consumer Price Index 略してCPI)
ある時期を基準に
その価格の変動推移を指標にまとめた物が
消費者物価指数、通称「CPI」と呼ばれます。
ここではCPIがどういったものなのか
CPIから読み解けるものは何か
消費者物価指数(CPI)について簡単に記事にまとめました。
CPIには
これだけの科目がある
その時その時によって
需要の高い低いは変わってきます。
そのため
全体的な物価を示す指数の他に
科目ごとの物価指数も存在します。
↓クリックで科目の確認ができます
食料工業製品で例に挙げれば
米
パン
うどん
小麦粉
上記のように細かい品目ごとの物価指数も確認することができます。
今、需要が高い物はなにか
今、供給が追い付いていない物はなにか
ビジネスの参考にもすることができるでしょう。
投資で重要なCPIは?
証券会社がトレーダー向けに発表する時
細かい科目で指標発表はされません。
CPI(総合)
CPI(生鮮食品を除く)
CPI(生鮮食品及びエネルギーを除く)
多くの場合は上記のような
3種類の経済指標として発表されます。
物価は季節に左右される
生鮮食品やエネルギーは
季節によって指数値が変動しやすくなります。
そのため、総合とは別指標として発表されます。
CPI(生鮮食品を除く)
CPI(生鮮食品及びエネルギーを除く)
これらの指標はコア指数と呼ばれ
季節に左右されず変動が普遍的であることから
インフレかデフレか測るうえで特に注目されます。
CPIと似た指標も
物価動向を測る経済指標には
GDPのような経済成長率を測る経済指標も参考にできます。
GDPとCPIの違いについては
このCPI記事の最後に簡単に記載しております。
まとめ
消費者が買い物をするうえで
物の価格は何より重要になるでしょう。
需要が高いものは
適切な価格よりも高い価格で販売しても
売れてしまいます。
この経済指標は消費者よりも
商いをする事業者向けの指標として向いています。
CPIは消費者の動向を探り
ビジネスを円滑にする
そんな材料として見ることができるでしょう。
【epilogue】
GDPとCPIの違いは?
簡単に言ってしまえば
①生産者観点で見た価値がGDP
②消費者観点で見た価値がCPI
上記のような説明だと厳密には正しくないのですが
最初のうちはこの程度の認識でも差支えないかと思います。
GDPもCPIも需給関係を調べるうえでは共通しています。
しかし、GDPとCPIにはそれぞれ違う役割があります。
需給バランスから経済成長率を測るのがGDPなら
物価から品目ごとの需給バランスを測るのがCPIと言えるでしょう。
そして2つの経済指標の決定的な違いは
着目する数字が違うことにあります。
①GDP
需給バランス
価格と生産物量から
需給バランスを測る
読み取れる価値
生産物付加価値の
価値が分かる
②ICP
需給バランス
物価動向から
需給バランスを測る
読み取れる価値
販売物の
価値が分かる
こうして見ると、同じように感じられるかもしれませんが
GDPは①生産された段階の価値
CPIは②消費者の手に渡るときの価値
最後に例で見てみましょう。
【Example】ワインの価値
一般的に、タンニンの強い高級ワインは
長い年月の熟成が必要とされます。
①生産された段階のワイン
生産されたばかりのワインの価値がGDPに関連します。
そして、年月を掛け
ワインとしての価値がもっとも高くなった時
②この段階で販売し、消費者の手に渡るのであれば
消費者に販売した価格がCPIに関連します。
このように、段階ごとに着目される数字が変わってくるのです。
企業物価指数
企業間取引によって
ワインを輸出入された時は
③企業物価指数(CGPI)が関連してきます。
その話はまた別の機会に記事にまとめたいと思います。
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【参考】
日本銀行-物価関連統計
総務省統計局-消費者物価指数
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別記事「kuritarou's Officeとは?」に掲載しております。
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