その国の経済成長を見る~GDP~
読了時間
10分
この記事で分かること
GDP
とは
GDPの動向から
読み取れること
GDPの
数値化
GDPと似た
指標の存在
【prologue】
GDPとは
簡単に言ってしまえば
お店で作られた商品
その利益はいくらだったのか
どれだけの数量が売れたのか
これらを指数値化し
伸び率を測ることでその国の経済成長率を測ります。
別名「国内総生産指数」
(Gross Domestic Product 略してGDP)
GDPには名目GDPと実質GDPの2種類が存在します。
この2種類のGDPから消費者物価指数(CPI)のような
別の経済指標を導き出すこともできます。
ここでは国の経済成長を測る上で重要な
国内総生産指数(GDP)について簡単に記事にまとめました。
投資に限らずビジネス、生活において
経済の先行きを見通すことは何より重要なことになります。
売上は「名目GDP」
お店を国に見立てた時
簡単に言えばお店の売上
つまり1ヵ月の儲けの合計がそのまま名目GDPになります。
少し細かく言うなら
名目ごとの市場で評価された価格の合計が
そのまま名目GDPになるのです。
名目GDPが上昇すれば
景気も良くなる
名目GDPの伸び率が実質GDPの伸び率よりも高いと
物価は高くなる(インフレ)と考えられます。
つまり、商品の需要が高いので供給が追い付かず
作れば売れる、という景気が良い状況です。
落ち込んでいた景気を回復させるには
この名目GDPの上昇が重要になります。
利益は「実質GDP」
簡単に言えば
お店の売上から費用を引いて算出された利益です。
【Example】
ケーキを売る時
材料の費用がケーキの価格に上乗せされますね。
小麦粉の値段が安ければケーキの価格も安くなり
小麦粉の値段が高ければケーキも高くなります。
ケーキの売れた個数や売上が多かったからと言って
利益が多くなったとは限らないのです。
つまり
売上から費用を差し引いて
利益を算出することで実質的な数字を割り出すことができます。
考え方としては
ここでいうところの利益が
そのまま実質GDPに反映されます。
実質GDPが上昇すれば
景気も悪くなる
実質GDPの伸び率が名目GDPの伸び率よりも高いと
物価は安くなる(デフレ)と考えられます。
つまり、商品の需要が低く供給過多になります。
作っても売れず、消費が低迷する
景気の悪い状況です。
ここまでを簡単にまとめると
名目GDPは生産された物の合計
金額実質GDPは名目GDPから物価を差し引いた金額
GDPが経済を評価する
では、これらGDPが実際にどのくらい成長しているのか
長期的に判断するためには指標にまとめる必要がありま
この計算式によって導き出される指数は
0に近ければデフレ
2に近ければインフレ
1に近いほど需要と供給のバランスが保たれていることになります。
まとめ
GDPとは国の経済成長率を測る上で重要な指標になります。
GDPの動向から今の景気や経済状況を測ること
これは、投資に限らずビジネスや生活を送る上で
非常に役立ちます。
なぜなら、我々は少なからず財を成し
その財によって物の売り買いをするからです。
【epilogue】
今はバブル再来?
1998年、日本のバブル期は終わりました。
GDPの統計をグラフで見ると
2019年の景気はバブル期の頃よりも
高水準だと言えます。
バブルというのは
弾けた時に初めて
「ああ、今までバブルだったのか」
と気づくことができます。
しかし、GDPやCPIなど
物価指数をはじめとする経済指標を読み解くことができれば
「今はバブルが始まっているのか」と気づくこともできるでしょう。
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【参考】
内閣府経済社会総合研究所-国民経済計算
総務省統計局-統計データ
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