為替は誰が動かしている?
~企業と為替の関係~
読了時間
5分
この記事で分かること
為替に
関わる人とは?
実需筋と
投機筋
為替を動かす
要因
ドルが
買われやすい日
【prologue】
為替取引をする人たち
2国間の通貨を外国為替市場で売買することを
総じて為替と呼びます。
(Foreign Exchange、略してFX)
簡単に言うと
日本のお金と外国のお金を交換することを指します。
こちらの記事が参考になります
【銀行に預けるだけが資産運用じゃない】
FXと言ってしまうと
投資のイメージが強くなってしまいますが
本来はもっと実用的なものです。
ここでは、どんな人たちが為替取引を行い
その人たちがどんな時に為替を変動させるのか
簡単に記事にまとめました。
実需筋
為替は投資目的だけで行われるものではありません。
日本から国外へ行く人
日本の商品を国外へ輸出する人・企業
外国の商品を国内へ輸入する人・企業
こういった通貨に実際の需要を求める人たちを
実需筋と呼びます。
特に、自動車や家電メーカー、石油企業や商社など
海外と取引を行う企業は、大きなお金を動かすことから
為替に大きな変動をもたらします。
投機筋
お金の価値は常に変動している、という特徴を利用し
FXに投資をする人
外国株式に投資をする人
国外の仮想通貨取引所を利用する人
投資信託の運用会社
生命保険や損害保険会社
銀行
こういった投資目的で通貨のやりとりをする人を
投機筋と呼びます。
なかでも、投信の運用会社や保険会社、銀行のような組織を
機関投資家と呼びます。
機関投資家は個人投資家から集めた資金を
日本国内に留まらず、国外の株式や外国債券などに投資することで
利益を上げます。
ここで押さえておきたいポイントとして
機関投資家と実需筋の為替取引のタイミングは
非常に似た動きをします。
ドルが買われやすい日
為替レートは実需筋と機関投資家が動かしていると言って
過言はありません。
企業の特徴を上手く捉えることができれば
為替市場の癖を知ることができます。
週の初めと終わり
証券市場が休場となる週末と週明けは
ドルが買われる傾向が強くなります。
土日で要人の発言や政治・経済的な事件が起こる
すると、月曜日の始値が思わぬ価格になっている
ということがあります。
予想外の出来事で損を出さないように
金曜日に手仕舞いにするため、大きな変動が起こりやすくなります。
5の付く日
カレンダーを見たとき
5日、10日、15日....のように
5の倍数の日はドルが買われやすくなります。
日本の輸入企業が国外へ支払いをするため
円を売ってドルを買って決済を行うのです。
しかし、25日、30日など
月末はその限りではありません。
月末は機関投資家の取引の動きが止まります。
なぜなら
月末決算処理のため、利益や損失などの数字が動くことを嫌うのです。
【epilogue】
黒田バズーカー
簡単にまとめると
為替の変動は実需筋と機関投資家によってもたらされます。
特に、機関投資家は政治や経済イベントには敏感です。
たとえば
日銀(日本の中央銀行)
FRB(米国の中央銀行)
FOMC(米国の金融政策決定会合)
ECB(EUの中央銀行・欧州中央銀行)
など、各国の中央銀行の総裁や
大統領・財務長官の発言は
投資家心理に大きな影響を与えます。
日銀の総裁が発言をするたびに為替に大きな変動を与えることから
総裁自身の名前に因み
ネット上では「黒田バズーカ―」の愛称で呼ばれることもあります。
為替は金融流動性が
一番高い
株式と比較すると、為替は金融の流動性が非常に高い分野になります。
ここでまとめた要因以外にも
為替の変動に影響を与える要因は多く存在します。
まずは企業の流れを理解するところから始めると
「なぜこの日、この時間に動いたのか」
ということも見えてくるのではないか、と思います。
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【参考】
All About 編集部-外国為替相場はこう予測する!
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